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たるたる日和
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[ゲーム]英雄伝説 空の軌跡 the 3rd(PSP)
こんにちは。

PSPの「英雄伝説 空の軌跡 the 3rd」をクリアしました。空の軌跡シリーズとしては、FC(ファーストチャプター)、SC(セカンドチャプター)の2作で完結しており、「the 3rd」というネーミングの違いからも匂わせているとおり、本編とは違った作りの作品です。

ストーリー展開などの都合上、FCとSCで描ききれなかった部分や、言葉の端で終わってしまっていたエピソードなどを盛り込んだ、空の軌跡補完版!とでも言うべき内容で、空の軌跡シリーズのファンとしては十二分に楽しめました。

逆に言えば、空の軌跡をはじめて遊ぶ方には不向きな作りです。なんせ、FCとSCの世界をより深化させたのが本作ですので・・。Lvも開始直後から、いきなり100を越えていますし!



主人公は、SCで鳴り物入り(?)で登場しながら、ストーリーの影の部分を担当するという、ちょっと難しい役回りだったせいか、いまいちその魅力を発揮できずにいたケビン・グラハムさん。本作の最初のシーンが、仮面舞踏会への潜入だったことは象徴的な意味合いを持っています。なぜなら、SCでは心の仮面をかぶりっぱなしだったケビンの内面を描くのが、「the 3rd」のメインストーリーであるからです。

また、FCとSCに登場したキャラクターたちの、過去のエピソードであったり、前作の後日譚であったり、描かれることのなかった設定であったり、次作「英雄伝説7」への布石であったり(!)、サブストーリーも多彩で、シリーズのファンとしては嬉しい限りです。

怪盗紳士ブルブランの正体に迫るものから、幸せの石に関わる童話チックなものまで、内容ばかりでなく語り口も凝っていて、製作者サイドの愛着が感じられます。数が多すぎて、泣く泣く削られてしまったエピソードもありそう。個人的には、ジン・ヴァルター・キリカ3人組の門下生時代を描いたエピソードや、アガットがカシウスに見出されて遊撃士を目指すようになったエピソードなんかも観てみたかったですけどね!



システムは、「方石」というアイテムを使い、拠点と「星層」と呼ばれるエリアを行き来しながら攻略していくスタイルがとられています。星層の攻略は、実質的にはほとんどダンジョンの探索となるのですが、適度に野外をまぜることにより、あまり息苦しさを感じさせないように作られているところがニクイです。

また、各地に置かれた「扉」を通じて、上でも触れたサブストーリー的なエピソードを遊べるようになっており、自分で攻略の緩急がつけられるようになっています。ダンジョンの各所に置かれた「扉」を開くことでエピソードが見られるというシステムは、最初抵抗があったのですが、そのうちダンジョンをくまなく探索して「扉」の取りこぼしがないかチェックする自分がいたりして。

こういう直球な見せ方ではなくて、もう少し工夫をつけた見せ方があっても良かったとは思いますが、これはこれで面白いです。



戦闘システムは、ほぼ従来どおりです。この戦闘システムは完成された感がありますね。今回追加された要素が余計と感じるくらいです。このthe 3rdで実験をして、次の英雄伝説7に引き継ぐ狙いなのかな。

本作では、CP(クラフト・ポイント)を最大値まで簡単に回復してくれる泉のおかげで、クラフト(必殺技)がどんどん撃てます。ケビンに追加されたクラフトの「デスバニッシャー」は、範囲・燃費とも優秀で非常に使い勝手がよく、何度「滅!」の声を聴いたことか。

もちろん、魔法攻撃力を高めればアーツ(魔法)の強力さは健在で、魔法攻撃力の高いキャラクターのクォーツ(魔法等の源となるもの)を並べ替えて、多彩なアーツを楽しむこともできます。つまりは、戦闘が派手になり、各キャラクターの特徴が出やすくなったということです。

戦闘面で優れているキャラクターを選抜してパーティを組んでもいいですし、弱いけれどお気に入りのキャラクターを使い続けるのもいいでしょう。物理攻撃力や魔法攻撃力が大幅に上昇するような優秀なアクセサリーが、普通に進めていても複数入手できますので、文字通り「弱い」キャラクターは存在しないと言ってもいいくらいです。もちろん強いキャラクターはそのままで強いですが!

僕はFCとSCで、エステル、ヨシュア、アガット、クローゼという4人組を愛用していたので、今回は別のキャラクターを使ってみようとあれこれ試してみました。が、結局愛用のキャラクターに戻ってきてしまうんです。困ったもんです(?)。



仲間16人を4つのパーティに振り分けて進むところもあり、全員使っていくことにはなるのですが、無理にレベル上げしなくても、自然とレベルが追いつくようになっているのはうまいです。よく使っているキャラクターはそのまま強く、あまり使っていないキャラクターは足手まといにならない程度に強くなり、その過程でレギュラーに食い込むことも。

余談ですが、この仲間16人を使う部分は、SCでやれなかったことを実現した・・というような製作者サイドの執念のようなものを感じました。SCの最後のほうでも、やはり多くのキャラクターをとっかえひっかえしてパーティを組めるようになるのですが、全員を使って広大なダンジョンを制覇する、というところまでは至りませんでしたから。

こういうところも含めて、本作はまさに補完だと思います。



とまあ色々と書きましたが、序盤は次々と仲間が増えていくのが素直に嬉しく、仲間が揃った後は物語が大きくうねり、先へ先へ・・とついつい遊んでしまいます。そして、気付いたらクリアしていました。クリア後、リースと一緒にthe 3rd後のリベールを自由に歩きまわれると嬉しかったのですが・・そこまで求めちゃ求めすぎかな、と思うほど良くできていました。

空の軌跡FCとSCが好きな人だったら、間違いなく楽しめるデキです。ネットなんかで「壮大なファンディスク」と言われているようですが、まさにそうだと思いますよ。リベールでの冒険を体験された方は、リベールにもう一度降り立ってみてはいかがでしょうか^^
by lars.ff11 | 2008-08-10 22:49 | 音楽&ゲーム