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たるたる日和
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秋葉原通り魔事件に思う
こんにちは。

この記事はアップするかずいぶん悩んだのですが・・。新聞などを読んでいて「現実逃避→ゲーム、ネットへの傾倒」とされている記事をちらほら見かけるので、「ネット」上で「ゲーム」の話題を書いている身としては、ちょっと見過ごせないなぁ・・と。

たいした内容ではないので、読みたい方だけどうぞ。






良く、ゲームやネットへの依存が強まると現実感覚が麻痺する、といった論調を見かけるのですが、一概に悪者視して排斥するのはどうかと思います。安直過ぎますよ。ゲームもネットも良いところがあるから人が集まってくるわけで、現実感覚が麻痺するほどのめりこむほど、馬鹿ばかりではないでしょうに。

というか、ネットは現実と並行するヴァーチャル(仮想現実)というよりも、現実世界の延長線上にあると僕は思うので、ネットに依存して現実から逃避するというのは、はっきりと無理がある。自分の身の回りがうまく行っていなければ、砂を噛むようにつまらないですし、イライラしながらネットでのやりとりを続ければ、当然ネット上でも嫌われますから。

そうなる由縁は、ハンドルネームでも匿名でもネット上でなにかしらの発言などを行う際には、思考が必要になるところにあります。自分の頭で考えれば、その時々の自分の「コンディション」が必ず影響してくるんです。現実逃避であれば、延々とTVやDVDを見続けたほうが、よっぽど現実逃避になるんじゃないかな。だって、完全に受身に徹することができるのだもの。

その辺、見方によって変わってくるでしょうが・・。



それにしても、わざわざ東名自動車道を使ってまでして、なぜ秋葉原で事件を起こしたのかな。心の闇なんて言葉で片付けられないものを感じます。

色々な記事を読む限りでは、かなり頭の中でシュミレートされた末の犯行ですよね。追い詰められた人の中には、いつか〇〇をしてみかえしてやる!!など、暗い思索にふけることで現実の鬱憤を晴らそうとすることが心理学的に解明されています。

今回の事件も、かなりの暗い思索の後が見受けられます。となると、どんな思考をたどったのか。簡単に考えられるのは、以下の5つ。

①目標はなるべくたくさんの人を殺傷すること。
②だが、武器を使っても体力的に限界があるので、大型の乗り物を使う。
③大型の乗り物を使う以上、実際の動きを頭で試行できる程度に地理を把握している土地が良い。もちろん、多数の人が集まる場所だ。
④ネットへの実況報告を含めて、出発と到着時刻に少し間があったほうが良い。
⑤ネットでの話題性も考慮に入れる。

この中で秋葉原に標準を定めたのは④と⑤が大きかったのではないかというのが、犯人になったつもりで思考した結論です。サブカルチャーのメッカである秋葉原に、突如ネットから飛び出してきたかのような犯罪が降って沸いた感がありますが、暗い思索の果ての結論としか思えないのです・・。

となると、第二第三の同型事件が起きる可能性は低くない。秋葉原の歩行者天国は、このまま消滅の道をたどる可能性が大です。100mごとに警備員を配置するなどという、どこの軍事国家だ?というような案は論外ですが。単に無差別ではなく、地理的に標準をあわせたと思われる今回の事件は、今後も大きな波紋をよぶでしょう。

それにしても、これって究極の現実逃避ですよね。刑務所での生活に自己の意思は必要ないし、死ぬことすら死刑という形で他人任せにしている。死刑はともかく、刑務所の入所希望者を募集したら、案外人気が出るんじゃないか・・なんて笑えないブラックジョークまで浮かぶ始末。やだな・・ほんとうに・・。

被害者の方のご冥福とご回復をお祈りいたします。

筆者拝
by lars.ff11 | 2008-06-29 18:20 | 雑談&戯言