人気ブログランキング | 話題のタグを見る
たるたる日和
larsff11.exblog.jp

FF11 タルタルLiutoの活動記録などなど。リンクフリーです。

by lars.ff11
リンク集
お気に入りブログ
カテゴリ
以前の記事
最新のトラックバック
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
[音楽]Stop The Clocks OASIS
大好きなアーティストのベスト盤なのに、なかなか買う気にはなれなかったアルバム。どうしてだろうと考えるまでもなく、各アルバムへの思い入れが強いから、それをごちゃまぜにすることで、だからどうなの?なんて疑問があったんです。

でも、聞いてみると、悪くないなあ、むしろアルバムとして流れがあって良い。CD1の出だしが「Rock n Roll Star」とはね!CD2の出だしも「Live Forever」だし。選曲及び編曲したノエル・ギャラガーのこのアルバムにかける想いが伝わってきそうな編曲です。決して発表順に無機質にシングルが並べられたアルバムじゃあない。






オアシスで好きな曲を3つ挙げよ!と言われたら、悩んだ末に、「Live Forever」「Some Might Say」「Champagne Supernova」を選ぶ。みんな初期の作品ですね。ファーストの「Definitely Maybe」とセカンドの「Morning Glory」が飛びぬけたアルバムで、その後の活動は、初期の作品をどう超えるか?という模索に映るほど存在感のある、そして繰り返し繰り返し楽しむことのできる作品だと思います。

サードの「Be Here Now」は、作者のノエル自身が酷評しているからか悪く言われることが多いけれど、聞きやすい良作だと思います。少し1曲ごと長めでシェイプアップされていない部分もありますけど、楽曲は粒ぞろい。なんで悪く言われるのかというと、前2作の流れにのっとった作品であり、冒険心が足りなかったというところにあるんじゃないかなぁ。前2作の成功により世界的な知名度を得た後で、心身ともにボロボロの状態だったと思われます。

そこからフォースの「Standing On The Shoulder Of Giants」が2年以上の間をあけてリリースされ、その実験的なサウンドはファーストとセカンドとは違う山を探しているのではないか?と感じさせたものです。アルバムとしては、それほど優れている印象はないけど・・なにかやってやろう!という意気込みが充満していました。

で、フィフスの「Heathen Chemistry」から最新作「Don't Believe The Truth」に続く流れで、新しい山を登り始めたのだなと感じました。オアシスというバンドは、もうファーストとセカンドを超えるアルバムを作り出すことはできないでしょう。それを彼ら自身が認めた上で、超えるのではなく別の頂を目指す方向に変わったんじゃないか。

そうやって、各アルバムになにがしかの想いと、そのアルバムを楽しんでいた当時の思い出が相まって、今回のベスト盤を聞いていて不思議な気持ちになりましたよ。自分の中で固まっていたオアシスのイメージが少し壊されて新しい風が吹き込んだ感じです。うまく言い表せないな。



ノエル的には「これはベストアルバムではなくライヴのセットリストを収録したようなアルバム」らしいです。オアシスのライブって行ったことないけど、楽曲の流れを重視するスタンスはアルバムと変わらないんですね。

オアシスの楽曲って、どことなく倦怠感のようなものが漂っていて、1曲の飛びぬけた楽曲を楽しむというより、とろ~ん&たら~んとアルバムの最初から最後まで楽しむという聴き方が多い(僕の場合はね)。だから、「一つの楽曲」として選び出されたベスト盤が新鮮に映ったのかも。

それにしても歌詞集よみながら聴いてみると、オアシスってテーマがあったり呼びかけるような凄い歌詞というものを書いていませんね。なんか、わかったようなわからないような、どうでもいいことばかりな気がしますw 

そこが「らしい」といえば「らしい」かな。このベスト盤はオアシスのファン向けに作られたアルバムのような気がしてなりません。普通ベスト盤って、そのアーティストの入り口になるものなのに。

オアシスの入り口としては、ファーストの「Definitely Maybe」を推します。セカンドの方が有名だけど、セカンドより癖がなくて明るい楽曲が揃っていて聴きやすいアルバムです。ロックが好きでオアシスを聞いたことのない方は是非聴いてみてくださいな(*´ー`)
by lars.ff11 | 2006-12-12 00:03 | 音楽&ゲーム