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たるたる日和
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[中国旅行記8]三日目「兵馬俑坑」
今日はいよいよ西安観光の目玉である兵馬俑坑にいくのですが、その前に半披遺跡によりました。この遺跡は竪穴式住居の遺跡みたいです。

バスから降りると、突然横からミネラルウォーターを差し出されたので、思わず手にとってしまいました。なんだろ?目の前にあるのは「してやったり!」という表情をうかべた中国人が立っている。そして、10元よこせといっている。ああ、これはしてやられたかもしれない。

商品を受け取るという行為によって「買う」という意思表示を望まない形ではありますが、してしまったようです。いらないといって返そうとしても両手を腰のところに隠して受け取らない。やれやれ・・僕は結構気が短いんですよね。ミネラルウォーターを地面に叩きつけてやる誘惑に駆られましたよ。でも、もめるのも嫌だったので、おとなしく払うことに。ぼーっとしてたおかげで高い水をかってしまった^^;

お金を渡すときに「いい価格設定だね」と英語で話しかけると、彼はぼろっと破顔しました。まさに「ユア・プライス・ノー・プロブレム!」の世界。苦笑しながら凍りついたミネラルウォーターを抱えて遺跡の中へ。


・・・・・・・


遺跡はなかなか興味深いものでした。竪穴式住居は日本のそれとたいした違いはありませんが、居住区、製陶区、埋葬区など、整然と区割りされているところには驚かされます。それは、竪穴式住居の時代から強い権力が存在したことをはっきりと示していたから。古代の時点から共同体じゃないんですよね。地理的な要請がこういった形を生み出していったのかな・・?

その後、西安碑林博物館と華清池に行きました。西安碑林博物館は孔子廟を改造されてたてたものらしい。なんか物凄く罰当たりな気がしますけど・・中身はこれまた面白い。「碑林」というネーミングそのままに、石碑がどかんどかんと地面につきたてられているんですよ。石碑はむき出しに置かれているので、直に触れることもできます。

内容は古代文字なので、現在の日本で使用されている漢字に近くてすらすらよめちゃいます。十三経は本で読んだこともあったので、なんだか不思議な親しみがわきました。粘土持ってたら型とってみたかった(・・犯罪行為だけど)。

華清池は大規模な温泉地で、大きな池のように見える部分が全て温泉だというのはすごいスケールです。さすが皇帝の別荘地。山々と建物と池の配置が絶妙で、一枚の絵のよう。「触ると美人になる木」というほっそりとした木が植えられていて、大人気でした。


・・・・・・・


兵馬俑坑は3つの坑からなっている古代遺跡です。約8000体の陶俑(陶器の人形)が見つかっていて、何の目的で作られたかは諸説あってはっきりとはしません。墓守のためだとか、あの世を征服するために黄泉の軍隊をつくったのだとか、いろいろ。

すさまじい数の等身大の人形を眺めていると、ひょっとして自分の帝国を建設した軍隊の雄姿を後世に残したかったんじゃないだろうかと、ふと思いました。そんな理由でこれほどの施設を作るとは思えないけど・・確実に現代にその雄姿はつたわっているんですよね。

ほんとに軍隊が目の前にいるような・・発掘中ということで近づいてみることはできませんでしたが、十分その迫力を味わうことができましたよ。ただ、発掘現場を見ただけという殺風景さだったので、じっくりみれなくて物足りなさは残りましたけど。


(西安城内見物につづく)
by lars.ff11 | 2006-05-20 02:04 | 中国旅行記