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たるたる日和
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[映画]ニュースの天才
アメリカ大統領専用機の中で唯一設置されている権威ある雑誌「TheNewRepublic」で実際に起きた大規模な記事の捏造事件を題材にした映画です。内容もエンターテインメントとしてはかなり暗くてシリアスなのですが、記者としてだけではなく、人間としてのありようが深い部分まで描かれていて、考えさせられる作品でした。

「嘘」ってなんだろう。
人の興味を惹きつける話題を提供しようとするとき、ある部分を誇張したり、必要ではない部分をわざと省いたりすることもある。度を過ぎない限り、それらは話にメリハリをつける立派な技術だ。もっとも、個人のバランス感覚と良心のみが、嘘と技術を分けている危うい境界線を作っているに過ぎないけれど。


・・・・・・・


そういう大きなテーマだけではなくて、非情に人間くさい要素がちりばめられています。派手な演出が皆無であるだけに、そういった要素だけで構成されているといって良い。職場で部下に嫌われながらも、公正さを保ち、一人で真実に迫る編集長。同僚を助けようと、ボスに直訴する記者、スクープ記事に小躍りするライバル社の記者達、しだいに嘘がばれていき、最後には自分すら保てなくなった主人公・・どこにでもある人間模様ですよね。

主人公が追い詰められ、尊敬する元上司の元に助けを求めにいったシーンで、「はっきり聞くが、私が編集長だったとしても、君は捏造をしたか?」とびしっと言い放つシーンが格好良かった。人としての情とプロフェッショナルとしての精神は別だ、という迫力がそこにありました。

うん、プロフェッショナルって良い響きだぁ。
by lars.ff11 | 2006-04-08 17:56 | 音楽&ゲーム