人気ブログランキング | 話題のタグを見る
たるたる日和
larsff11.exblog.jp

FF11 タルタルLiutoの活動記録などなど。リンクフリーです。

by lars.ff11
リンク集
お気に入りブログ
カテゴリ
以前の記事
最新のトラックバック
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
[ゲーム]ペルソナ4(PS2)
こんにちは。

先日、ペルソナ4をクリアしました。基本的に暗いあるいはグロいゲームは好きではないので、女神転生シリーズは敬遠していて、その流れをくむシリーズだから不安はあったのですが、すっかりトリコになってしまいました。

シリーズ初プレイというのもあったかもしれませんが、全てが斬新でコンセプトにぶれがなく、ドラクエやFFといったメジャーなRPGの流れとは、まったく違うベクトルに進化したRPGの一つの形を示していると思います。それくらいハイレベルなエンターテインメント作品でした。



ゲームは、学生として1年間をすごしながら、マヨナカテレビや連続殺人事件といった謎にまきこまれていき、ペルソナ能力に目覚め・・と進んでいきます。カレンダーは着々と進んでいくのに、その日やれることは限られている・・その日その日の時間帯で選択できる行動は1つだけで、あれもこれもやりたいという多忙な(!)生活をやりくりします。

基本的にはダンジョン攻略が中心となるのですが、仲間や周囲の人たちと仲良くなり、コミュニティーを形成していくのも重要で、さらには多彩なクエストや釣りなども用意されていて、時間が過ぎていくのが惜しい気さえします。すべてを1日でこなすわけにはいかないのですから。

メインストーリーは、ダンジョンを攻略することで進んでいきます。そして、そのダンジョン攻略は、何月何日までにクリアしないと悲惨な結末が・・という時間制限があります。でも、しばらくほっておいてもOKというつくりになっています。速攻で攻略するも良し、じっくり攻略するも良し。こういった自由度の高さは、さらにジレンマを加速させるのです。

自由度が高いとは言ってもおおまかに分ければ、攻略が前面に押し出される時期とそうでない時期があり、それが交互にやってくる感じです。強制されているのではなく、それとなく導かれているのがうまいですね。

僕はというと、速攻攻略派でした。だって、ほっといたらかわいそうでしょ・・。



このゲームの面白さは色々あるんですけど、僕としては戦闘とコミュニティー形成をあげたいと思います。

戦闘は、ダンジョンにいる敵のシンボルと接触することで開始されるつくりになっています。ただ接触するのではなくて、攻撃ボタンで武器をうまく当てると先制攻撃が起こりやすくなっています。そして、逆もまたしかり!

体勢不十分のところを襲われると敵の先制となるので、強い敵とあたるときに先制を食らうとエライことになっちゃいます(悪くすると、敵の一方的な攻撃で全滅・・)。一工夫いれてあるだけで、緊張感が生まれるとは。

戦闘が開始されると、攻守交替の高校球児よろしく、仲間達がぱっと散っていくのが小気味良く、音楽はなんと歌!雑魚敵との戦闘なのに歌。関係ないけど街の音楽も歌。このテンポの良い音楽にひきずられるかのように、戦闘もテンポ良く進みます。

敵味方とも各属性に対する弱点と耐性がはっきりしており、弱点をつつきあうことになります。はっきりしているのはダメージ面だけではなく、弱点攻撃を食らうと標的がダウンし1more(再攻撃)が発生します。これを利用してうまく攻撃を続けていけば、一方的に攻撃することも可能なわけです。

攻撃によって発生するダメージは、敵味方のHP(ヒットポイント)と比較すると大きめに設定されており、HPの半分をごっそりもっていかれることもありますし、総HP以上の攻撃をくらうこともあって気が抜けません。敵味方がそうなのですから、戦闘は実にスピーディーで、雑魚敵に対しても独特の緊張感が漂います。

なんせ、主人公が戦闘不能になった時点で、ゲームオーバーですからね(難易度設定でビギナーを選択すればコンテニュー可能)。敵の1moreが連続すると気が気じゃありませんし、ハマ系やムド系の即死魔法が飛んでくる度に、「ひぃ」とうめいちゃいますよ。

敵を全てダウン状態にすると、仲間全員による「追撃」が発生します。これが実に爽快なんです。それに戦闘のスピード感を増幅させる効果もあると思いますね。ぼこぼこにした後の煙がなぜかドクロマークになっていたり、遊び心があるのも〇!



戦闘やダンジョン攻略だけではつかれてしまうので、息抜き(?)も用意されています。その柱となるのがコミュニティー形成です。ゲーム中では「コミュ」と省略されて呼ばれています。

このコミュというシステムですが、仲間や周囲の人たちと親密になることでランクが上がり、より強いペルソナを生み出せるようになるというものです。MAXまで上げると、そのカテゴリー最強のペルソナを作り出すことが解禁されます。

ただ、そういう特典だけでなく、内容もなかなかに味があるんです。コミュランクの上昇は、タロットを模したカテゴリーによって違いますが、基本的に連続クエストの形をとります。コミュランクが上がるほどに親密になるわけで、内容も濃いものになっていきます。

ペルソナのボーナスはどうでもいいから、この話の続きがみたいなーと、せっせとコミュランクを上げる日々。効率的にコミュランクを上げるには、イベントなどを駆使した方が良いのですが、この人!ときめたら、ひたすらその人のランクを上げてお話を楽しんでしまいました。

当然、あっという間にMAXとなり、イベントで無駄に親密度が上がるのを傍観することになるのですが・・それでも構わないと思えるほど、高ランクのお話は相手が心を開いて語りかけてくるがゆえに魅力的です。個人的には、「魔術師」の哀しみ、「法王」と「正義」の葛藤、「刑死者」の決意、といったあたりが好きでした。



スーパーファミコン時代の「女神転生」のあまりの暗さ(もちろん人それぞれだと思います)にやる気を失った僕ですが、その支流ともいえるこの作品は実に楽しめました。

もちろん基本的に暗くてシリアスですし、ペルソナもシャドウもグロい奴が結構います。でも、この作品の音楽に象徴されるように、テンポが良く茶目っ気があり、ただ単に暗いだけじゃないんですよね。

狂言回し役(?)の陽介のキャラクターが、この作品の雰囲気をあらわしているように思います。表面は明るいんだけど、芯では寂しさが漂う・・みたいなところが。ペルソナシリーズに興味をもたれた方はぜひプレイしてみてください。期待を裏切らないクオリティーがありますよ^^

あ、メインストーリーはサスペンス風の謎解きなので、攻略本やサイトは極力見ないほうがいいと思います。完璧に遊びたい!という方でなければ、【12月2日に必ず別の場所にセーブデータを作っておくこと】だけを知っておけばOKじゃないかな。蛇足のアドバイスでした!
by lars.ff11 | 2008-08-31 11:36 | 音楽&ゲーム