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たるたる日和
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[ゲーム]戦場のヴァルキュリア(PS3)
こんにちは。

少し前の話になりますが、PS3のS-RPG「戦場のヴァルキュリア」をクリアしました。据え置き型ゲーム機は携帯ゲーム機の進化におされ気味ですが、据え置き型機ならではのパワーを生かしたスケールと新しい試みを両手いっぱいに抱え込んだ良作だと思います。

携帯機はいつでもはじめて止められる利点が非常に大きく、正直、据え置き型機は立ち上げるのも億劫になっていましたが、そんな僕でも(?)最後まで楽しくプレイすることができたのですから。

このゲームの良さは、システム面の斬新さなど色々あるのですが、必要以上にうじうじ悩んで暗くならず、適度な緊張感を最後まで維持しているストーリーにあると思います。ストーリーが暗くてつまらないと、どんなに面白くても先に進む気がおこりませんからね。

ストーリー的に「戦争モノ」と「差別モノ」を扱いながらも、押し付けがましくなく、常に清々しい雰囲気を保ちつつ、シリアスさもちょっぴりのぞかせる。エンターテインメントとして高いレベルにあると思います。

ゲームのストーリーは単純明快で明るいものが良い、と思っている僕は楽しめましたが、もちろん好き嫌いは分かれると思います。いかつい戦車に「エーデルワイス」というお花の名前をつけるような、ファンタジックというかある意味少女趣味的なところがありますので、映画「プラトーン」や「プライベート・ライアン」などが好きな人は、ちょっと受け付けないかもしれません。逆にスタジオ・ジブリなどのふんわりとした作品が好きな人は、すんなりとこのゲームの世界観に入れると思います。

まあ、この人死にそうだな~と思ったところで本当にあっさり死んでしまったり、敵将のマクシミリアン君がただの大艦巨砲主義のお坊ちゃんに成り下がっているところなんかは気になりましたけどね。そこは各々の感じ方かもしれません。



このゲームでは、ユニットの状況把握&指示はS-RPGおなじみの地図上で行われるのですが、ユニットの移動&攻撃はそのユニットの目線でアクションゲームのように操作して行います。もちろん基本はS-RPGですから、高度な操作技術は必要とされませんし、敵は基本的に棒立ちです。技術を磨いて敵をばったばった倒していくものではありません。

でも、このシステムは、各マップの「箱庭」としての完成度をストレートに体感できるところが素敵なのです。様々な仕掛けが施された箱庭を走り回り、敵を発見し、攻撃し反撃される・・マップ上の駒を動かすだけでは感じにくかった楽しさがそこにあります。

ユニットの移動をそのキャラクターの目線にしただけでこうも違うとは。マップ上ではわかりづらい高低差や障害物なども、このシステムですと、実に自然に表現できているんです。草むらに潜んでいる敵兵や、土嚢に隠れて射線を張って抵抗してくる敵兵、建物のわきからにょきっと飛び出す戦車の砲身、遠くで不気味に動き回る敵兵・・などなど。この箱庭感覚は実に新鮮で楽しかったです。

ただ、ストーリーの雰囲気はライトですが、ゲーム性はなかなかにハードです。よく考えて戦いを進めていかないと、あっという間に死屍累累の惨状を呈するのでご注意!敵兵はどこに潜んでいるかわかりませんし、先を急ぐと手痛い反撃を食らってしまいます。まあ、じっくりと考えながらユニットを進めていくのが面白い部分なんですけどね。



本筋のストーリーや戦闘以外も、本を読み進めていく感覚で進めていけるところや、ある程度ストーリーを進めていくと選択肢が増えていく「訓練開発」、一度遊んだマップを何度でも遊べて経験値やお金を集めることのできる遊撃戦闘、2週目以降も楽しめるやりこみ要素など、実に丁寧に作りこまれています。不便を感じるところはほとんどありません。

「?」というところも、もちろんあります。首都ランドグリーズから遠く離れた場所に野営しているのに、平然とランドグリーズの各施設が使えたり、敵の後頭部に銃弾を叩き込んだ少女が「うんっ♪」と笑顔を見せたり。妙にリアルにするよりも良かったとは思いますが、最初は違和感を感じましたよ。

色々書きたいことは山ほどありますが、長くなってきたのでこの辺で。PS3有数の好タイトルであることは間違いないので、PS3持っていたら遊んでみるのはいかがでしょうか^^
by lars.ff11 | 2008-06-22 02:43 | 音楽&ゲーム