人気ブログランキング | 話題のタグを見る
たるたる日和
larsff11.exblog.jp

FF11 タルタルLiutoの活動記録などなど。リンクフリーです。

by lars.ff11
リンク集
お気に入りブログ
カテゴリ
以前の記事
最新のトラックバック
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
[映画]恋に落ちたシェイクスピア
言わずと知れた1998年のオスカーを席巻した作品です。映画にかかわらず作品にはよく、ラストの展開が全然ダメで評価を落とすものと、前半ぐたぐただけどラストへの展開が最高なので高い評価受けるものがありますよね。この作品は、完全に後者だと思います。

前半はとにかく話の流れがもったりしていて、アイディアは面白いんだけど、話の持って行き方がうまくない。題名と前半の展開から、「ロミオとジュリエット」と「十二夜」の要素をふんだんに盛り込もう、ラストに向けて伏線をたくさんはろう、という熱意は感じられますけど、アイディアに走りすぎて話の筋としてはなんだか遠回りをしているよう。とにかく遊び心はわかるけど、肝心なのはお話の筋だろうと思ってみたり。

だるい前半を抜ければ、あとは一気に画面に引き込まれて見入ってしまう。「ロミオとジュリエット」というお話の製作が、実はシェイクスピアの恋とリンクしていたという荒唐無稽(!)なお話の筋ながら、中盤からの流れるような展開でなんだか納得させられてしまいます。

女王の登場というスパイスもよくきいていて、びしっとまとまった姿勢の良さが印象的です。ラストシーンの、ヒロインがくるりと踵を返すシーンも凛としていて格好良かった。テロップと共に流れるエンディングシーンは、実際のことなのかシェイクスピアの頭の中で展開したことなのか判別つきにくいところが、余韻があっていい。

傑作と思ってみると肩透かし食らいますけど、クオリティの高い良い作品だと思います。

(1998年アメリカ)
by lars.ff11 | 2006-05-23 00:56 | 音楽&ゲーム